実録!この副業は危ない?!月数十万稼げるメルオペの実態とは!
月数十万稼げると言われる「メルオペ」について解説していくのですが、私は実際にメルオペの仕事をした経験があり、一緒に怖い体験もしました。
そこで今回は、危険なメルオペとは何なのか?どんな危険が潜んでいるのかを実体験をもとに解説していきます。
そもそもメルオペとは?
そもそもメルオペというのは「メールオペレーター」の略称で、お客様とメールでやり取りをする仕事を指し、メール1件に付き10円~数百円と言う金額で設定されており、副業や内職として行う人が多いです。
私が実際に行ったメルオペの仕事は出会い系サイトで男性とメールでやり取りをする、いわゆる「出会い系サイトのサクラ」というものでした。
メルオペの仕事をするまでの流れ
クラウドソーシングサイトの「ランサーズ」で仕事を探している時に、メルオペの仕事を募集しているという内容でスカウトを頂きました。
その時に提示されたものは以下の通りです。
- お客様にメールの返信をする
- メール1件で100円お支払い
- マニュアル完備
この時は出会い系サイトのサクラをするとは思ってもおらず、メールの返信をするだけなら簡単で、しかも1件100円となればランサーズの中でも割高な報酬と言うのに目がくらみ、特に詳しい話も聞かずにお仕事を引き受けてしまいました。
実際に話を聞いてみたら出会い系サイトの仕事だった
仕事の契約が完了し、マニュアルなどを読んで初めて出会い系サイトのサクラをする仕事だというのが分かりました。
少し危なそうだな、と思っていたのですが何十人もこの仕事をしているし、法律的にも大丈夫ですと言われたのを鵜呑みにして実際に作業を開始することになります。
メルオペの仕事内容
基本的には出会い系サイトで男性とメールのやりとりをするだけなのですが、マニュアルにはこのようなことが記載されていました。
- できるだけメールを長引かせる
- 実際に男性と出会う約束はしない
- 出会う約束をした場合はドタキャンをする
要するに、実際に出会い系サイトを利用している女性を装って、男性とメールをするというものです。
男性はメールをするのにポイントを消費し、そのポイントは課金で得るというもの。男性に課金をさせるためにメールを長引かせなくてはいけないという事でした。
やっぱり怖くなって数日で辞退することに
数日間男性とメールでやり取りをするなかで、罪悪感や恐怖感に包まれる感覚に陥ります。そして、これは詐欺を行っているのと同じなのではないだろうか?と思った私は、その日のうちに仕事を辞退したいと申告します。
私がメールをした件数は約3日間で200件を超えており、日給にすると6000円ほどです。しかし、お給料をもらうのも怖かったので受け取りも辞退しました。
詐欺罪で逮捕される可能性がある
メルオペの仕事を辞めて、出会い系サイトのサクラについて調べてみると、詐欺罪として逮捕される可能性があることが分かりました。
なぜ、絶対に逮捕されるのではなく、「可能性」なのかは以下で説明いたします。
詐欺罪として成立する4つのポイント
詐欺罪として成立するには4つの要件を満たす必要があるとの事で、一つでも満たされない場合は、詐欺未遂として扱われることがあるようです。
4つのポイントは以下の通りです
- 欺罔
物やお金を奪いとるために人をだます行為がこれに当てはまります。 - 錯誤
詐欺のターゲットに対して、真実でない事を真実であると騙す行為がこれに当てはまります。 - 交付行為
詐欺のターゲットの意思で、詐欺師に財産を渡す行為がこれに当てはまります。 - 財産転移
交付行為により、詐欺師が利益を得ることを財産転移と言います。
出会い系サイトのサクラの場合、3と4が当てはまりますが、1と2の部分が曖昧なため、絶対に詐欺罪として逮捕されるわけでは無いようです。
サクラで逮捕された事例
しかしサクラで実際に逮捕された事例もあります。
アイドルグループ「AKB48」元メンバーの前田敦子さんら芸能人を装ったメールを送って出会い系サイトに誘導し、高額な利用料を請求する「サクラサイト詐欺」に関与したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は15日、詐欺容疑で、ソフトウエア開発「フリーワールド」(東京)社長(46)=新宿区西新宿=を逮捕した。容疑者は海外に逃亡していたが、外務省が1月に旅券返納命令を出しており、韓国から帰国したところを逮捕した。
同課は平成25年、出会い系サイト運営会社「ウイングネット」(同)を摘発。その後の捜査で、フリーワールドがウイングネットの業務管理を行っていたことが判明し、昨年9月、フリーワールドの実務を担っていた元専務(38)=詐欺罪で公判中=を逮捕。同年11月には、容疑者の逮捕状をとっていた。
上記はアイドルグループのメンバーになりますまして、サクラサイトに誘導した事例です。社長自身が犯罪に関与しており、専務も同様に逮捕されたとの事でした。
「サクラ」を使った虚偽の出会い系サイトで利用料をだまし取ったとされる事件で、大阪府警捜査2課は4日、サイト運営者の男(46)=組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪で起訴=ら3人を別のサイトにかかわる詐欺容疑で再逮捕し、グループ幹部やサクラ役の男ら9人を新たに逮捕した。 容疑者らは男性会員のサクラを使って多数の女性をだましていたとされ、別サイトも合わせ、被害確認ができた平成20年以降で計約21億円を詐取していたとみられる。
引用元:出会い系「サクラ」で女性だます 被害額21億円か 大阪府警、12人逮捕 - 産経WEST (sankei.com)
先ほどの事例では、社長と専務のみ逮捕されていましたが、この事例では社長だけでなく、実際にサクラとして活動していた方達も一緒に逮捕されています。「サクラも一緒に逮捕される」という実感が強くわいてくると思います。
詐欺行為をしていると知らなかったとしても、関与した事実があれば逮捕されてしまうので、もしかしたら私自身も逮捕されていた可能性があるのです。
詐欺罪の罰則
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用元:刑法 (ron.gr.jp)
詐欺罪として成立した場合は、10年以下の懲役に処される恐れがあるだけでなく、民事的なペナルティとして、被害者から損害賠償を請求される恐れもあります。
うまい話には裏があるので気を付けよう!
うまい話には裏があるとはまさにこのことで、簡単で高給な仕事には危険が潜んでいる可能性があります。
また、私をスカウトした人のアカウントは既に無くなっており、連絡もつかない状態です。逮捕されたのか運営から削除されたのかはわかりませんが、私がメルオペの仕事で甘い蜜をすすっていたりしたのであれば、最悪逮捕されてしまっていたのかもしれません。
ランサーズやクラウドワークスなどで仕事が喝采されているからと言って、完全に安心できるものとは限りません。中には今回の様な危険な仕事が紛れ込んでおり、知らず知らずのうちに犯罪に関与してしまっているなんてこともあり得ます。
副業は出来るだけ簡単で高い収入が得られるものを選びたいものですが、今回の様に逮捕される危険があるので、しっかり下調べをしたうえで仕事を選ぶことをおすすめします。